日本で生まれた新しい出会い──noir etoffe 26AWコレクションの世界を描いて
- Akira Art Room
- 2025年12月8日
- 読了時間: 2分

フランチェスコ・ロ・ヤコーノは先日の日本滞在中、日本人デザイナー浦崎直胤によるファッションブランド noir etoffe の26AWコレクションのビジュアル撮影に立ち会う機会をいただきました。その場で感じた空気や世界観をもとに、いくつかのイラストを制作しました。
noir etoffe の2026AWコレクションのテーマは「波紋」。
水面に落ちる一滴の雫が、静けさを揺らしながら円を描き、やがて大きな広がりへと変化していく“始まりの瞬間”を象徴しています。

ブランドの特徴でもある丸みを帯びたシルエットは、この“波紋のきっかけ”を表現しているのだそうです。柔らかく膨らむフォルムは、雫が落ちる寸前の緊張と、そこから生まれる目に見えない動きの両方を内包しています。
撮影現場でそのシルエットが布の動きとともに呼吸するように変化していくのを目の当たりにしながら、その世界観をどう線で捉えるか、どんなリズムで表現するかを探りながらイラストを描きました。

フランチェスコはこれまでラグジュアリーブランドを中心にイラストレーションを手がけてきましたが、今回の来日の目的のひとつに、「メイドインジャパンの素晴らしさを、イラストを通して海外へ発信するための新しいアプローチを探す」というテーマがありました。
日本のクリエーションには、国境を越えて響く静けさや美意識が存在しています。今回の noir etoffe とのプロジェクトは、その“今の日本”が持つ創造性に光を当て、世界に紹介するという、イラストレーターとして大きな意義のある挑戦だと感じていました。

noir etoffe が生み出す静かで深い世界と、イラストレーションという表現が重なることで、新しい“波紋”がまたひとつ広がっていく。そんな確かな手応えを感じるプロジェクトとなりました。これからも、日本と世界をつなぐ新たな表現を探し続けながら、イラストが持つ可能性をさらに広げていきたいと思います。





コメント