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執筆者の写真Motoko Kawabata

アートとフレームとマットの関係

最近、アートを掛ける際に役立つシュミレーションのフォーマットを研究中です。

ただ単にアートをご紹介するだけではなくアートを取り入れる方法を分かりやすくコンサルティングできたらと思っています。

言葉でごちゃごちゃ説明するよりも、百聞は一見にしかずということでまずはイギリスのEle Packの抽象画を取り入れていくつかシュミレーションしてみますね。

ご参考になれば幸いです。

"floating in golden" by Ele Pack

イエローのアートは春を感じさせ軽やかな雰囲気を演出してくれますね。

インテリアに同じイエロー系のもの(例えばアームチェアの上にイエロー系のクッションとか、ローテーブルの上にイエロー系のお花など)を加えると色のリンクができて空間全体がよりまとまります。

スマホで見られる方は上から順番になっています。

上段左:アートなし

上段中:白フレーム+マットなし

上段右:白フレーム+マット幅5センチ

下段左:白フレーム+マット幅5センチ

下段中:白フレーム+マット幅2センチ

下段右:黒フレーム+マット幅5センチ

アートのサイズはすべて80x80cmです。マットのあリ、なし、マット幅、フレームの色で随分と雰囲気が変わりますね。数センチ違うだけで印象が明らかに違ってみえます。

アートを掛ける位置は下段の3つは少し低かったり、高かったりでバランスが一番良いのは上段の2つ(最初の2つ)かなと思います。

どれが正解!ということはないのですが黒フレームは明らかに相性がよくないことが分かります。


" like snowflakes on water" by Ele Pack

同じくEleの作品からダークカラーのアートに掛け替えてみました。

さきほどと同じインテリアなのに空間全体の雰囲気がガラッと変わって感じませんか?

どちらが良い、悪いではなくイエローのアートは空間を明るくし、ダークカラーのアートは空間全体を引き締めています。ダークカラー=薄暗くなるのでは?という懸念を感じてしまいがちですが決してそうではないことがわかります。

そしてスタンドランプのシェードが黒なので色のリンクも出来ているためか全体的にまとまりを感じます。


こちらもフレームとマットの組み合わせで印象が随分と変わっていますね。アート自体は80x80cmで一律です。掛ける位置はイエローのシュミレーションでベストポジションが判明したのでそこに合わせています。( )内はスマホで見た場合。

左(上):白フレーム+マット幅5センチ

真ん中:黒フレーム+マット幅5センチ

右(下):黒フレーム、マットなし。

この3つのチョイスから敢えて1つ選ぶとすると皆さまはどの組み合わせを選ばれますか?

よく眺めていちばんご自身の感覚にしっくりくるものが正解かと思います。

ちなみに私なら左の白フレーム+マット幅5センチでしょうか?


ところで先ほどから書いているマットとは額縁に入れる2ミリくらいの厚さの台紙のことです。

アート作品の大きさに沿って真ん中を↑こんな感じにくり抜いて作品の上にセットしてから額装します。マットを入れることにより作品の見栄えがぐんと違ってみえてくるんですよ。

でもケースバイケースでマットなしのほうがしっくり来る場合もあります。

このあたりはお好みでしょうか。


額のフレームも色々!左から、ナチュラル、ゴールド、シルバー、アンティーク加工を施したゴールド。奥、アンティークホワイト。軽さを重視して素材はアルミ製をいつもチョイスしています。

私はアートにフォーカスできるシンプルで細身のフレームが好きですがデコラティブなフレームも世の中にはたくさんありますよね。


アートの飾り方についてのお悩みはこのように視覚に訴えるシュミレーションを通すと大きなヒントが得られると思います。

そして「お部屋の雰囲気に高級感と居心地の良さをもたらすには、家具よりも 壁と床が重要」とインテリアのプロなら誰もが語る通り、壁をどうデコレートするかは大切なポイントです。

何も飾らない状態は部屋が素っ気なく、つまらない印象になるだけでなく、家への愛着も薄くなっていきますが、 飾るのであれば部屋全体の雰囲気を引き立てるもの、心が和むものを選ぶこと、面倒だからといって妥協は禁物!


もしアートを取り入れようとお考えの方がいらっしゃればご自宅もしくはオフィスの壁を一面わたくしにお預けくださいませ。

壁と周辺のインテリアの入った正面写真と壁の縦、横のサイズを教えていただき、お好みのアートのご要望をお聞かせいただければこのようにシュミレーションをして素敵にデコレートさせていただきます。

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