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執筆者の写真Motoko Kawabata

ご自宅にアートを取り入れたお部屋づくりのポイント

更新日:2023年1月26日

新しい年の始まりは住まいの雰囲気をちょっと替えて新鮮にスタートを切りたいもの。

とは言っても家具を新調するには大がかりになりすぎてもっとカジュアルにお部屋の景色を替えたいとお考えの方にアートを取り入れたお部屋づくりのポイントをいくつかご紹介いたします。


アートは難しい?

アートという言葉はハードルの高いものに聞こえてしまうかもしれません。

実際にお客様からもこのようなお声をよくいただきます。

暮らしにアートを取り入れて心を豊かに、って素敵なアートやインテリアの写真とともに色んな媒体で見かけるフレーズですが分かったようで分からないちょっと雑な印象を受けるのは私だけでしょうか?

何でもそうですが抽象的な表現に終始してしまうと伝えたい相手の心を揺さぶるにはパワー不足で私たちが何かアクションを起こす原動力になる”腑に落ちる”までに至らずアートってなんだか難しいという印象だけを残してしまっているような気がします。

今回はそのあたりをもう少しイメージしやすく私なりのアプローチでお伝えいたします。


アートの定義

ウィキペディアによるとアートまたは芸術とは表現者あるいは表現物と鑑賞者が相互に作用し合うことなどで、精神的・感覚的な変動を得ようとする活動を表わす、とあります。

つまりアーティストの哲学を何らかの形にしたものをアートと呼び、アーティストの個性と私たち観る側の個性との対話が生まれるイメージを想像ください。

ちょっと小難しいですね。

言葉で説明するよりもお客様からいただいたお写真を使って説明していきます。



機能的ではあるけれども画一的で個性の少ない日本の住宅にアーティストの個性が同居すればするほどその空間は温かくよりヒューマンなものになります。

上の写真でもアートを飾った壁面から放つ優しい温もりを感じませんか?

アーティストとこちらの家人のセンスがとても相性よく響き合っているような気がします。


アートを取り入れるメリット

アーティストの個性に触れることで無難な空間を息づかせる以外にも空間づくりのテクニック面でも大きなメリットがあります。


住空間の中で、最も平面的でのっぺりした印象を与えるのは壁面です。

家具にはこだわっていても壁は真っ白というお部屋をよく見かけます。

生活する上で全く問題はないけれど何かが足りない、動きのない印象になりがちです。

そんなときは何もない壁に視点を集中させるポイントをつくることでお部屋全体が立体的に見え、奥行きが感じられる空間にすることができます。


こちらは我が家ですが壁にアートが掛かっているときとそうでないときで随分と印象が違うと思いませんか?

平面的な壁にアートを設置することでそこに注目が行き、のっぺりした印象から動きのあるアクティブな空間に生まれ変わります。

そしてこのように比較的広い壁の場合、大きなアートを大胆に一枚バーンと飾るとインパクトがでてより印象的な空間になります。

大きなアートを飾ると空間を圧迫してお部屋が狭く感じられるのでは?と懸念される方がいらっしゃいますが上の写真からも決してそんなことはないとお分かりいただけるかと思います。


バランスが大切

アートを設置する高さは一般的には目線のちょうど真ん中あたりにくるような位置がよいと言われています。

ただ、日本の住宅は天井高が低いことが多いので目線の真ん中か、少し上くらいを意識するとよいかもしれません。

その際、あまり上の位置にしすぎないようにご注意ください。

なぜか日本人は見上げるくらい高い位置に設置する傾向があるのですがポイントはアートと対話できる目線を意識してみてください。



実際にアートを壁にかざしてシュミレーションを

いざ壁にアートを掛ける際、フックで壁に穴をあけることになるので何度もやり直したくないですよね。

新聞紙などをアートと同じ大きさに切って壁にかざして配置のシュミレーションをする方法などもありますが私の経験上あまり上手くいったためしがないです。

それよりもお薦めはご家族やご友人にサポートをお願いしてお部屋中の壁に実際にアートをかざして歩き回ることです。

そうすることで必ずアートが一番フィットする壁、高さが見つかります。

人間のバランス感覚というのは驚くほど優れているのでここは新聞紙のシュミレーションに頼らずご自身の感覚を信じてベストポジションを見つけてください。

万が一、フックを取り付けた後にやはり高さをもう少し調整したいと感じられた場合は額縁の後ろの紐の緩急である程度の高さ調整はできますのでご安心ください。


最後に・・・

アートを生活に取り入れることで自分を知るとか、他者への理解が深まるとか、創造力を養い豊かな人間性を育むとか、そういった高尚なところを目指すのではなくてもっとシンプルにご自身が素敵だなと思うものをご自宅に取り入れてみるというアクションはなかなか素敵でご自身の個性を表現する最高のステージになるのです。

そして機能的でややもすると無機質になりがちな現代の住空間に何かひとつでも人間味を感じられるピースを添えると一気に空間全体に躍動感が生まれます。

その躍動感や人間が作った温もりをより感じていただくためにAkira Art Roomではアーティストの作品だけを紹介するのではなく、その一枚が出来上がるまでのストーリーやアーティストの想いを添えてお客様にお伝えしています。


ご自宅にアートを取り入れてみようかしらとお考えの方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

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